Greeting院長挨拶

横川歯科医院

院長 互 亮子

普段は意識しませんが、口の役割は実に様々で多彩な暮らしを支えています。食べられる・生きられる・暮らせる・命を養えることに繋がっています。
  口と歯の健康を脅かす主な病気、むし歯と歯周病に私たちはいまだに悩まされています。どちらも細菌による感染症ですが、元より私たちの身体の中と表面と周りは、何兆もの微生物で覆われているのです(マイクロバイオーム)。その一部、口の中に棲む微生物に、むし歯や歯周病を引き起こす細菌がいるのです。感染のリスクはむし歯の場合は乳幼児期に、歯周病の場合は思春期に高まります。歯がある限り、変動しながらも感染リスクは生涯付きまといます。感染しても発症しないようにコントロールする、病原性を低いままに制御することが賢明です。

 

今やすっかりおなじみになった8020運動、国と日本歯科医師会が平成元年に提唱したスローガンですが、当時の8020達成者はたったの5%ほどでした。令和6年度では60%以上と素晴らしい成果が上がっています。別の面では、歯を多数持つ高齢者の方々が増えたことで、予防が必要な歯の総数が驚異的に増えたとも言えるようです。昭和の子どもむし歯洪水から、令和は高齢者のむし歯と歯周病の嵐が吹き荒れるかもしれません。重篤な歯周病や多数の歯の喪失は認知機能障害に強く関連するという複数のエビデンスも出てきています。

 

健康な歯の人は少数派、むし歯がある人が普通という事態は普通ではありません。実は、むし歯の場合は発症を防ぐ強力な手立てがあります。原因や感染経路を制御できないなら生体側の抵抗力をアップする、歯の質そのものを強くしてしまえば良いのです。それがフッ化物利用です。普通に暮らしながら、水道水でフッ化物を利用するフロリデーションならコスパ最高、誰も取り残されない予防方法なのですが、残念ながら現状では利用できません。次善の策として、せめて学校や幼稚園・保育所等に通っている小児期だけでも、皆と一緒にフッ化物洗口して健康な歯のスタートを切ってほしいものです。

あなたの健康はみんなの願い、みんなの財産です。当院は、口と歯の健康維持に励まれるあなたに寄り添いながら末永くサポートして参ります。

院長略歴

筑波大学附属病院歯科口腔外科
日本大学松戸歯学部口腔外科勤務
1980年地元吉川市に横川歯科医院開設

所属学会

日本歯科医師会会員

埼玉県障害者歯科相談医

吉川市立三輪野江小学校歯科校医

吉川市立第二保育所・吉川市子ども発達センター嘱託歯科医

一般社団法人日本口腔衛生学会会員

Er.YAGレーザー臨床研究会会員

NPO法人日本フッ化物むし歯予防協会会員

NPO法人ウォーターフロリデーションファンド会員

特別養護老人ホームききょう苑協力医